5月7日(水)2008年
みなさまゴールデンウィークはいかがでしたか?
私の4日間は、仕事・仕事・仕事・家族で公園、です。こう書くとなんだか地味ですね。
でも、それなりに充実しました!
さて、前回に引き続き「ゴールデンゾーン」のお話です。
ゴールデンゾーンとは小売業界で使われるマーケティング用語ですが、私はハウスクリーニングにおいてもゴールデンゾーンがあると思うのです。
それは何なのでしょう。
私たちの仕事の目的、それは当然ですが、汚れてしまっているモノ・場所をキレイにすることです。
しかし、「キレイにします」とは言うものの、一体どの程度をもって「キレイになった」といえるのか、ここが難しいところです。
「キレイ」の基準は人によってまちまちです。
逆に言えば「汚れている」の基準も人によってまちまち。
ですから、ハウスクリーニングの仕事に就いた当初はこのことで結構悩みました。
ハウスクリーニングとはいってもいったいどの程度までキレイにすればいいのか、またどの程度までキレイにできるのか、かけ出しの頃はわかりませんでした。
ですがくる日もくる日も掃除をし、経験を重ねていくと、「プロの掃除人」としてお客様から求められるレベルが次第にわかるようになっていきました。
「きっとお客様はここの汚れが気になっているだろう」
「この部分をじっくり時間をかけてキレイにすれば、全体がキレイにみえる」
はじめの頃はわかりませんでしたが、掃除にはキレイさを「演出」する“ツボ”のようなものがあるのだと気づきました。
とはいっても、その“ツボ”はどのお客様にとっても同じというわけではありません。
ここが難しいところです。
自分では「キレイになった」と思って、お客様に仕上がりを確認していただくのですが、こちらが思っていたほど喜んでいただけなかったりすることもあります。
お客様が期待していた仕上がりと実際の仕上がりがズレてしまっているのですね。
汚れ方というのは千差万別。そして「キレイの基準」も千差万別です。
ですから、こうすれば必ずお客様に喜んでいただけるというハウスクリーニングは、マニュアルとしては存在しません。
それゆえ結局のところ、ハウスクリーニングのゴールデンゾーンは、お客様のご要望を事前にどれだけ聞きだすことができたか、につきるのかもしれません。
そうするとハウスクリーニングの技術とは、お客様がイメージする仕上がりと実際の仕上がりとのギャップをどれだけ埋められるか、ということになるのでしょうか。
いずれにしろまだまだ修行が続きます。